今年の春節は、2月後半なんですが、一足早く名古屋市内で何かイベントが有るとのうわさを聞き、ググって会場を探して行ってみました。
見た所、会場に居る人間の9割は中国系の人かもしれない、何だかものすごいイベントでした。
久屋大通公園、テレビ塔のあるセントラルパークの方は通りがかる事もありましたが、
会場は南の方、久屋広場って言うんでしょうか、そっち方面です。
ものすごく久しぶり・・・子供のころ何かで来たことが有ったか無かったか・・・
近づくにつれ人が増え、何やら立ち並ぶテントと何故か立ち上る白い煙が・・・
で、着くと、こんな感じ。
おおお、と思いつつ中に入ると、
ステージ上では何かイベントが催されており、
それを見る人、店を回る人・・・
中央部にはテーブルとイスが置かれ、大勢の人が食べて、歓談し、にぎやかな雰囲気です。
私もスイッチが入ってしまい、とりあえずクミンをたっぷり掛けた羊肉の串とちまきと水餃子と小籠包を購入
スイッチが入ってますから写真などそっちのけ。小龍包はもうなくなっちゃってます。
注文の時点で会話はすでに中国語。「それ(クミン)もっと付けてよ」だの「酢をくれ!」だの。
(水餃子って、イメージではこんな湯に泳いでる奴ではなく、水気は切って皿に上げた奴で、ちょっと味が薄かったので小龍包に掛けてくれた酢をもっと貰って付けて食べ始めた、そんな所の図です。)
羊の串はわたしにとってはちょっと柔らかすぎで、辛みも抑え目に思えて、
まぁ、久しぶりに食べれただけで満足かぁ、と思ったんですが、
目が慣れてくると、まぁ、普段日本では見ない物がてんこ盛り。
全部が全部、アチラで食べたことが有る物でもなく、全ておいしく感じた事のあるものばかりという事でもないんですが、
肉まんの皮系のいろんな形の蒸し物各種とか、巻物系だとか、
多分羊のアバラ付きの肉の塊を焼いた奴とか、鳥の丸焼きとか豚足とか鶏の足とか、
青島ビールの緑の空き瓶が沢山あったりとか、紹興酒の瓶も何本か転がってたりとか
羊肉串だって至る所で鬼のように焼かれ行列が出来、飛ぶように売れている状況。
日本人みたいに2本とか、そんな頼み方ではなく、10本、20本単位で両手で鷲掴みで買って持って行きます。
アチラでは、夜になるとその辺の道端でいっぱい焼いて売ってましたからね。
こちらではそんなに一般的には売ってない肉でもあり、「おお!」ってなるんでしょうか。彼らも。(私は既にその状態。)
そして、
羊肉のスープと油条(youtiao)という揚げパン。
嫁はスープは匂いが気になって駄目だったようですが、私にとってはたまらない。。。身体もホカホカに。。。
油条を買う時も買う時で、わーわー言って売ってる売り子と目が合って「一本くれ」と言ったら
「一本?二本買わなかんわぁ」みたいなことをその勢いのまま中国語で言われ、
「ンなもんこんないっぱい色んなもの売っとって、こっちだってもっといろんなもの食いたいと思っとんのにそんな油・・・」
「わかった!わかった!」みたいな事になり・・
いやホント楽しいですわ。
これ一本食べただけで、お腹いっぱいになっちゃうんですよ。結構大きくて。
そんなこんなで、
出汁は日本向けローカライズがされているのか、削り節系の味でしたが、麺の食感はまさに刀削麺。
ラーメンよりはうどんに近い食感と思います。
大盛況
で、山査子の実を砂糖でコートしたお菓子
調べ直したら糖葫芦(tánghúlu)という名前で、これも観光地だとかスーパーの入り口だとか、自転車で持って来て売り歩いてる人が居たりとか、ものすごくポピュラーなお菓子。
実は、あちらで食べる機会がなく(やはり子供とか女性が好む類の物で、男一人で買うにはちょっとこっ恥ずかしい)、
今回初体験。
まーこれも飛ぶように売れており、
相当高かったですが値切りを楽しむ暇も無く(これは中国人同士もそのようで)
食べてみたら、まぁ、スカスカになった小さいリンゴで出来てるリンゴアメって所でしょうか。
嫁には好評。
実際、こうやって束で買ってる人が沢山居たり、中学か高校位の子供が何人かで来てワッと両手でつかむ感じで持って行って分け合ってるとか、
食べてる嫁に突然わーわー話しかけてきた女性が居たので間に入り話すと「それ酸っぱい?」「ちょっとだけ酸っぱい」「どこで売ってるの」「そこそこ。その辺」
当然話しかけられた嫁はきょとんとしている訳ですが、
もう、相手が中国語分かるかどうかなんか関係なく、とにかく聞いてみる、まさに向こうに居た時に良く有った感覚で、
向こうは中国なんで、まぁ、一応中国語がネイティブな中に住んでるって事でそんな事もあらあね、って事ですが
ここ一応日本だし
でも、ここだけは本当は中国か?と錯覚するような感じで
店の人も日本語で振れば、すごくきれいな日本語が返って来てふつうに話の出来る人ばかり(特に店の外に出て受け答えしている人は)の様なんですが、忙しくて中国語でないとスピードがおっつかん、という風で。
意味の凝縮された漢字が、角のカクカク尖ったフォントで、剛速球で飛び交っていました。
これ知らずに入ってきちゃったフツーの日本人の人って、どう思うんだろうか?
無法地帯と映る人・・・居ながらにして異国情緒でラッキーと思う人・・・
自分はもう、興奮しちゃってる位なんで、もうその辺が分かる感覚は完全に失っちゃってるんですが
会場入口近くの路上で一人で地味に「尖閣諸島の~」とかマイク使って喋ってる人も居たりしましたが、
わかってないですね。
日頃の事、全部忘れて祝い楽しむのが春節。
ここに居る彼らは、ひょっとしたら生活拠点が完全に日本にあって、春節は故郷に帰る、ということもなく、生活習慣の異なる異国の地で束の間の春節気分を味わっている所かもしれない。色んなソウルフードを食べながら、知った顔に出会うとやあやあと言う感じで挨拶を交わして楽しげに話しこみ、酒を飲む。(そういえば、酒瓶は結構見ましたが泥酔した人は見なかったですね・・)
日頃の事をすべて忘れて・・・・・。
・・・・・。
何か声高に「中国人と言うのは~」と言ってましたけど、彼らには届いてませんよ。
何か言う前に、もうちょっと勉強してきた方がいいんじゃないかなぁ、と。
お腹も一杯になり、
会場の方では、おもてなし武将隊なんかが出てきちゃったりしてくる感じになって来てしまったので、
かえろうか・・と思っていた所に始まったのが
獅子舞。
舞台から降りてきて会場を回っていました。
何でも、頭かじってもらうといいんだとか。
かじられてきょとんとしたり悲鳴を上げてる子供が何人か・・・
出し物は続いていましたが、寒かったのも有り、会場を後にしました。
月イチでやってくれないかな?
あ、そうそう
最後にこれを買ってきました。
花文字。
縁起物です。
受験生が居ますので。