先のオリンピック東京大会の年に開通した、伊吹山ドライブウェイ
夏場の土日祝は終夜営業と聞いて、『避暑』に行ってきました。
しかし真夏の炎天下に登り始めるには厳しすぎる険しさのこの道。
かなりエグい角度ですけど、開通当時の車たち、まともにこの坂登れたんでしょうか?
スバル360とか、途中で止まるの続出してたんじゃなかろうか。
上は涼しいったって、標高が1,000メートル以上あるし、キャブ車には辛かったに違いない。
...それはいいとして、結構、駐車場いっぱいです
はしっこ、かつ、ケータイの電波が拾えるところを探さなきゃ、って思ってたんですが、それどころじゃない。
とりあえずお腹空いたのでメシにしました。
伊吹山が日本の栽培発祥の地と主張していた蕎麦と、琵琶湖産らしい鮎の甘露煮。
そして、薬草の産地だということで
伊吹薬草ソフト。
きっとハーブ臭かったり、口に苦しだったりするんだろうと思って食べたら、何の事は無い、
ほうじ茶ソフトっぽい味。
なんか香ばしくて。
まあまあ旨い、けど、薬草っぽくはない、かな。
登りますか。折角だから。
所々に、獣が掘り返した跡が。
なので、あちこちに扉と柵がありました。
実際、鹿の姿は遠くに何度か見掛けたし。
でも、フンは、鹿のは見てないんだよな...
人間のみたいなカタチの、真っ黒い奴なら一か所だけ落ちてたんだけど何の糞だ...(まさか人間のw?)
時々開ける眼下の景色
でも、変わりやすく、今にも降りそうな雲行きの事も。
結構な人出...。
結構なガッツリな石組
冬なんか、きっと風とか雪とかすごいんでしょうね。
伊吹牛乳とよもぎ餅
見れば、生えてる草が一面よもぎのところも。
信長の時代に薬草園があり(但し痕跡なし)、その証拠に日本ではここと北海道のどこかにしかない欧州原産の草が生えてるんだ、なんて事もどっかに書いてありましたが、
頂上で食べるよもぎ餅は格別...なんだけど味はお千代保で買ってる奴の方が旨いな...
キリンラガーの空き缶
...って、これ、いつのデザインだ???
そんなこんな言いつつ、
下山...といっても駐車場はスグソコ9合目。
降りてきたものの、駐車場には食堂併設の土産物屋とトイレしかなく、割と手持無沙汰。
普通のキャンプならタープ張ってそこで気ままにのんびり出来ますが、
普通に観光客だらけの駐車場だし、イスとテーブルも出しづらい(そう言いつつ夕方と翌朝には出しちゃいましたが)。
景色もここより高い所 頂上の方が良かった訳で。
だったらいまからもう一回登る?ってなると、いや大丈夫です、って。
そんな事を思いつつ、
コーヒーを飲みながら、ドライブウェイの料金所でもらったパンフレット類を見てみたり
まさに「よもぎソフト」っていう味のソフトを食べてみたり。
口に入れた瞬間よもぎ餅と同じ風味がするソフトクリームw 予想通りの味と風味なのに何故か何かが間違ってると感じる不思議な感覚。
伊吹薬草ソフトよりもこっちの方がインパクトはあるな...
涼しいし、通行料は一般的なキャンプ場と比べりゃ安いし、いい感じなんですが、ついついこうやって買い食いしてしまい、割と出費はかさみがち...。飲み物は買いこんできましたが、火が使えないので、朝食以外のメシ類は食堂で食べようって決めて来てはいたんですけどね...
一回食べたらもういいや、って物も多いので、次からはそんなに食べまくる事もないでしょうが。
という訳でちょっと早い晩飯
キャンプの晩飯の定番 明るいうちに食べるカレー。
...いや、単に食堂が18時で閉まるので17時台に食べなきゃしゃあなかっただけです。
夕闇迫り、皆さんイスとテーブルを出したり、寝床を作りだしたり。
団塊世代と思しきジジイオッサン四~五人 巻き舌でガハハ笑いしながら宴会を始めたり。
フツーの車で寝ようって人も結構居ましたよ。
ちょっと古いコルトプラス、ステージア、
ウチの隣には、何でもない、フツーのアルト...
で、本日のメインイベント?
ジムニーも寝床の準備
リアシートの座面を外して、倒した助手席シートの上に載せ、
畳んだリアシート背もたれの上に自宅の居間から持ってきた座布団を一枚だけ敷き、
あとは枕を置いただけ。
これでフツーに寝られます。ほぼまっ平ら。
(外したヘッドレストは助手席座面上に置いて、載せたリアシート座面の高さ調整に使用)
車中泊キットなんか、要りません。
夕日に照らされる琵琶湖の竹生島
そんな頃、給水車が麓から。
こんなんで一日分?なんてことはなく、夜中も朝も来てました。昼夜問わずずーっと行ったり来たりし続けてるのかも。
水道は引いてなく、ほぼ頂上だし沢とかある訳でもないので、水はホントに無いみたいです。
余興で、
望遠鏡を持ち込んで、
レーザーポインターで空を指しながら、天体観測・天体解説してくれてたんですけど、
残念ながら雲が多くて、あまりたくさんの星は見えず。
でも何ていうか、見えた気にさせてくれました。それ位よどみなく迷いなくこの辺りに何座があってナントカという一等星があるんですがとか、天の川がこの辺でとか、言葉聞くだけでもイメージがしやすい。
後になると段々話がムズカシクなっていきますが、シロート向けの話がだんだん知識豊富な人向けになってってるだけなので、その場に居た誰が聞いてもそれなりに楽しませてもらえるって事で、よくできてます。いいもの見れました。
長浜あたりの夜景を見て、早めに就寝...
一度トイレに起き...
次に目が覚めたら明け方...
雲海
そして
ご来光。
あの狭いジムニーで、窓はほぼ閉めたまま3シーズン用シュラフを開いて掛布団にして丁度いい気温でした。涼しくて快適。
朝飯
火を使わないメニュー
といってもいつもと同じ。
パンをいつもより薄めに、それと野菜をちょっといい奴に替えただけ。
伊吹牛乳買っときゃ良かったな。
上に行けばもっときれいに雲海がみえるかも?と思って
登りました。
雲海なんかよりも、山の西側の雲がない景色が
琵琶湖まで見通せて綺麗でした。
伊吹山頂上って書いた看板の建ってる場所よりも高い所にある、ヤマトタケル像。
テント張ってる猛者がいました。アジア系でない外人っぽかったですが...
いい天気の中、
降りてきましたが、
程なくして
雲行きが怪しくなり
エグい角度とカーブの道を
エグい山肌眺めながら
霧の中ではイヌワシは狙えんわな...
蝉時雨の、抜けるような夏空の下を、チリチリに焦げながら帰りました。