何を食おうか迷いさすらった後,
随分前にいったきり、寄る機会も無かったカレー屋の事をふと思いだし
シャリシャリした食感を楽しんだ後に、
ふと電車に飛び乗り
空港へ。
ど真ん中のチェックインカウンターを5,6列占有している黄色い看板
つい先日から乗り入れてきている、春秋航空のお客さんたち。
まぁ、大半は中国人で、一部、日本人女子が混じっているかんじで。
LCCなんで、日本側でも格安のツアーが組まれているんでしょう。
ちなみに、日によって異なるものの行先は多様で
上海・・・ 既に大手が一日に何本も飛ばしてます。
合肥 (hefei)・・・聞いたことありますか?(上海のちょい北のちょい内陸・・だったか?)
哈爾浜(ハルビン)・・・東北部の北の方・・・冬はマイナス30度の地・・
所謂、満州だった地域の一部なので、わりと日本との行き来もあるや、なしや。
石家庄(石家荘) 経由 呼和浩特(フフホト)・・・石家庄は北京の南、新幹線で2時間くらい。日本人どころか外人も少なそうな こんな所でしたが・・・
呼和浩特は内モンゴル 内陸で、もうちょとでモンゴル。。(説明がテキト-で不好意思)
春秋がこんな日本から見たらマイナーな所ばかりに飛ばすニュースを聞いた時は、乗る人いるのか?と思ったりもしたんですが、アチラさんがこんな大挙して押し寄せてきているとは。
あっとうされつつ、上のフロアに上がり、
何か見たりしつつ、
あー今日の便は石家庄(石家荘) 経由 呼和浩特(フフホト)のだったんだなぁなどと思っていたら、
3人組位の中国人登場
何となく「・・・春秋・・・」と聞こえた気がしましたが、画面が切り替わる谷間を見てしまったらしく発見できず。
「ここ、春秋だよ」とボソッと去ろうとする背中に向かって聞こえるかどうかの声で話しかけてみた所
そのうちの一人、おばちゃんが少し食い気味に何事か話しかけてくる。
「skぞぺうghmsきえ26番あwせdrftgyふじこlp;@:」
「????」
見れば手にはパスポートとチケット、そのチケットに何事がシールが貼ってあるのが目に留まり(何かは分からんものの)
26番搭乗口にはどう行ったら良いかと聞いている・・・っぽい?
まさかそんな本気の質問攻めに遭うとは思っておらず、ちょっとアワ食いながらこちらも画面を見たり話を聞いてみたり
「・・悪い。わからん。」 彼らも「う~ん」と言う感じで去りかけ・・・、と、すぐ横に居た売店の売り子にゲリラ的に同じ質問開始、
ただ、その売り子に中国語が伝わる訳も無く
売り子が、やおら薄~いパンフレットをのんびり開きだしたところで「う~ん、こいつもあかんかぁ~」と天を仰ぐ感じとなっていたため、
・・・私がなんとかするしかなかろう。
取りえず、安全検査の辺りまで連れて行こう。
なんとなく、既にイミグレまで通過して、何かの事情でもう一度外に出てきたような雰囲気もあるけども…
「来来来来来来」と、とにかくついて来いオーラを全開にしながら手招きして、階下へ誘導を始めた所、
いいタイミングで空港職員が3人組くらいで登場
事情を説明して、後をお任せすることが出来ました。
一応、「谢谢」とか言ってたので、喜んではもらえたんだろうなぁ。
出発予定時刻まで一時間のこのタイミングで、
まさか、その便に乗る予定の人らがフラフラ歩いているとは思わず、
お出迎えか、お見送りか、別の便の客かと漠然と思っていたら・・
もっとも、機材の到着自体がそもそも遅れ気味だったようで、そんなにあわてなくても間に合いそうなタイミングだったみたいですけどね。結果的には。
ひさびさに、アチラの方のパワーに触れました。図らずも。
きっと、私が声を掛けなくても、あの言葉の通じない状態でなんとかしてしまったはずです。彼らは。
言葉全く通じなくても、何がしたいか気持ちを前面に出して伝えてしまう。
それなりに気後れせずに対応できた、まだなんとかなった、という満足感と、
そうはいっても簡単な単語も、現実として うっ、と詰まって出てこなかった事実とで
色んな気持ちが取り混ざったまま帰路に着きました。
あのパワーが、羨ましく、愛おしい。